「異才ピアニスト」の名をもつ『紀平 凱成(カイル)』、ご存知でしょうか?
2歳で自閉症と診断され、その後ピアノとの出会いから、才能を発揮させ、海外の今クルーでも受賞歴あり!
天才か…?と思えるエピソード、これまでの楽曲などお伝えします!
目次
紀平凱成のwikiプロフィール
紀平凱成のプロフィールを、Wikipedia風にまとめてみました!
基本情報
紀平凱成の基本情報について、お伝えします。
年齢は2021年8月21日現在のものです。
名前: 紀平 凱成(きひら かいる)
生年月日: 2001年4月2日(20歳)
出身: 福岡県
父: 紀平延久
母: 紀平由起子
ピアノの前にいる紀平凱成、本当に楽しそうですね!
この投稿をInstagramで見る
音楽好きの両親の影響で幼少期より楽器に囲まれて育ったそうです。
この投稿をInstagramで見る
猫もいつも側にいてくれたようですね、小さい頃も可愛い!
自由に泳ぐイルカから、「カイル」という名前になったそうです!
母親・由紀子が音楽活動をサポート
母親の由紀子が、紀平凱成の音楽活動のサポートをしています。
1971年生まれ、岐阜県出身の母・由紀子は、大学卒業後、メーカー勤務のかたわら、シンガーソングライターを目指していました。
この投稿をInstagramで見る
上記Instagramの2枚目に、以下の紀平凱成と母・由紀子のツーショット写真があります。

そっくり!!
出産を機に子育てに専念し紀平凱成が小学校の特別支援学級に在籍時、ボランティアで読み聞かせ活動をスタート。
その後、図書館司書の資格を取得し、現在はピアニストとして活躍する凱成氏の音楽活動をサポートしています。
紀平凱成の天才エピソード
自閉症だと2歳で診断された紀平凱成。
正式には、3歳の時に自閉スペクトラム症と診断されたそうです。
自閉症の人の中には、とっても敏感でそれが才能として開花する人もいると、聞いたことがあります。
紀平凱成もそのタイプだったようです。
幼少期の異才エピソード
紀平凱成の驚くべく異才エピソードは、いくつもあります。
- 幼児の頃から数字やアルファベットなど、記号や、コード(和音)名に興味を持ち、お絵かき帳に書く
- 風の音、雨のしずく、鳥のさえずりなどをコードネームで表現
- ロックやジャズ、クラシックなど幅広い音楽に興味を持ち、一度聞いただけの曲をエレクトーンで再現し始めた
- 英語の歌詞も耳で聞き取り丸ごと覚えていた
- 年長になり弾き語りを始めた
- かまわず五線を引き作曲を始めた
- 自分の歌声に合わせて曲を咄嗟に転調させたり、アドリブでのアレンジも行っていた
- 過去のスケジュールを分単位で記憶していた
- 一度通った場所の地図が全て頭に入っていた
- 数十年前の曜日が瞬時にわかった
- お絵かき帳が難解な漢字熟語や複雑な計算式、楽譜で溢れ始めた
- 自ら作曲をした曲も含まれていた
たくさんお伝えしましたが、これは幼少期の話です。
天才・異才、それ以外に言葉が思い浮かばない…!
小学生でピアニストを目指す
小学校1年生の時にピアニストになりたいと宣言した、紀平凱成。
一方で、音に敏感すぎて、嫌悪感を示す音が出てきました。
- 器があたる音
- 小さい子供の声
- 電車のアナウンスなどの生活音
普通の人なら気にしないような、ちょっと嫌だなって思う程度の生活音です。
それに対して、はっきりとした嫌悪感を示しました。
聴覚過敏は、痛みを感じるとのこと、それはつらいですよね。
ただ、これだけじゃ済まなかったのです。
- 自分が弾くピアノのあるフレーズ
- 自分で引く音
これらにも、抵抗を示すようになります…!
感覚過敏、その症状です。
大好きなピアノを弾きたいのに、その音に嫌悪感が出る、とっても苦しい…
一方で、書きためた楽譜の数は二千冊を超えたそうです!
鍵盤に一切触れずに楽譜を仕上げていたとのこと。
どんどんあふれてくるんですね、才能がすごすぎる…!
異才発掘プロジェクトに選定
東京大学と日本財団が進める、突出した才能を伸ばす人材養成プロジェクト、「異才発掘プロジェクト」。
紀平凱成は13歳の時に、ホーム・スカラーに選出されました。
このプロジェクトの、当時の考え方は、以下のものだと考えられます。
残念ながら、ユニークさ故にそこに馴染めない子ども達が学校にいなければならない事で不適応を起こす現状に疑問を感じています。彼らには彼らの新しい学びの場所と自由な学びのスタイルが必要です。それは決していまの学校教育システムと矛盾するものではありません。むしろ両輪であるべきだと考えています。
ユニークな子ども達が彼ららしさを発揮できるROCKETという空間を彼らとともに創造することによって、結果としてユニークな人材が育つ社会的素地が生まれるであろうと考えています。 学びの多様性を切り拓く挑戦です。
ユニークな子どもは、どうしても学校に馴染めないこともあります。
そのような子どもに必要な新しい学びの場所と自由な学びのスタイルを提供する、そんな感じでしょうか。
現在は、LEARNというものに形を変えています。
中学生に入り、聴覚過敏に加え視覚的な過敏も訴え始めた、紀平凱成。
この状況だと、常に音や物、色にあふれている学校生活は、厳しいものであったと推測されます。
ピアノを弾くときも、目を瞑っていたそうです…!
さらに、15歳からは人の顔や名前を見ることにも抵抗を感じ始めたとのこと。
一体、どんな世界が紀平凱成には見えているのでしょうか?
想像もできませんが、きっと想像を絶する世界でしょう…!
大勢の人にピアノを聴いてもらうことで自信を重ね、徐々に感覚過敏を克服し始めているそうです。
夢は「世界中の人に自分の曲を聴いてもらうこと」!
そのために、自分から率先して嫌な音を聴いたり、外出していろんな風景を見たり、克服に努めました。
ピアニストへの気持ち、半端じゃない…!
感動を沢山届けるピアニストになりたいと日々、チャレンジを続けています。
音楽才能が世界に認められる
紀平凱成のピアノは、世界的にも認められるようになりました。
大学進学
紀平凱成は、16歳でイギリスの権威ある音楽大学、トリニティ・カレッジ・ロンドンの”advanced certificate“(上級認定)に、100点中97点という高得点で合格!
また、資格取得後にその高い音楽能力と将来性が認められた数人だけに授与される名誉ある賞、”Exhibition Award”(奨励賞)を受賞。
その後、17歳でトリニティ・カレッジ・ロンドンの“level6 diploma”(学士)資格を取得。
入学から翌年には、学士資格を取得するという、スピードがすごい!!
受賞歴
紀平凱成は受賞歴もあります。
- 2018年 全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会ピアノ部門審査員賞受賞
- 2018年 日本クラシック音楽コンクール全国大会入賞
2018年、17歳でソロコンサートデビュー。
2019年4月にホールデビューもしています!
CDデビュー
紀平凱成は、2019年10月に「Miracle」でCDデビューを果たしています!
いろんな曲を、こちらの動画で試聴できます!
1~4曲目は、紀平凱成の作曲だそうです。
すごいですね!!
購入したい方は、こちらからどうぞ!
MISIAとも共演していた
2020年に放送された「HAPPY クリスマス おもちゃ屋 MISIA」で、紀平凱成はMISIAと共演しています。
(https://spice.eplus.jp/articles/280502より引用)
「Holy Hold Me」をコラボしたそうです。
それもあったのか、2021年の24時間テレビ44でのコラボレーションが決定しています!
想いの伝わるピアノ、MISIAはそのように表現しています。
まとめ
自閉症スペクトラム症と診断された異才ピアニスト、紀平凱成についてお伝えしました。
感覚過敏に悩みながらも、ピアニストになると夢を追いかけ、10代で達成!
そしてさらなる活躍を続けています。
一生懸命な姿に、力をもらいますね。今後も応援しましょう!